あなたはラウンド中にこんな経験ありませんか?
「素振りはナイスショットなのに、本番はチョロやOB…」
実はこれ、素振りを“練習”として捉えているから起きる現象です。
本来、素振りは自分のスイングを整える「確認作業」。ルーティンに取り入れることで、無駄な力みを消し、狙った球を打ちやすくなります。
この記事では、素振りの本当の目的や効果、やるタイミング、そしてプロのルーティン例まで詳しく解説していきます。
100切りを目指す方は、ぜひ参考にしてください。
素振りの目的は「確認作業」
多くの人が素振りを「練習」と思っていますが、実際は“今の自分の状態を確認するための作業”です。
- フォーム確認
実際に打つ前に「自分の型」を再現できるかをチェックします。いきなりボールを打つと、体が思った通りに動かずミスにつながることが多いためです。 - リズム・テンポ確認
毎回違うリズムで振るとショットが安定しません。素振りは今日の自分のリズムを整える「体温計」の役割を果たします。 - 打ちたい球筋のイメージ
単にボールを打つのではなく、「右から軽くフェードさせる」などイメージを体とリンクさせることで、狙った弾道が出やすくなります。
素振りがもたらす効果
素振りを正しく取り入れると、次のような効果が得られます。
- ルーティン化でメンタルが安定
「いつも通りの動作」をするだけで、不安や緊張を和らげることができます。 - スイング再現性の向上
練習場で身につけたスイングをコースで再現するための橋渡し役になります。 - ミス後のリセット
ミスショットをした後、そのまま次を打つと連鎖的に失敗しやすいです。素振りを挟むことで悪いイメージを切り替えられます。
素振りをやるべきタイミング
効果を最大限に発揮するには、やるタイミングも重要です。
- ティーショット前
緊張が高まる1打目は必ず素振りを入れましょう。呼吸も整いやすくなります。 - ミスショット後
同じミスを繰り返さないために、修正したフォームを素振りで確認してから次へ進みます。 - アプローチやパター前
距離感を体でイメージするのに有効。特にパターは素振りの有無で結果が大きく変わります。
素振りで意識すべきこと
ただ振るのではなく、「本番を意識」して行うのがポイントです。
- 本番と同じテンポで行う
練習のように速すぎると、本番の動きとのギャップでミスを誘発します。 - “当てる”のではなく“振り抜く”意識
ボールに当てにいくと力んでしまいます。振り抜きを確認することで自然とミート率も上がります。 - クラブの重みを感じる
無駄な力を抜き、クラブの重みを利用したスイングが安定ショットにつながります。
素振りと本番で違いが出る原因と対策
「素振りはうまいのに本番は失敗する」——これは多くのゴルファーの悩みです。
- 原因① リラックスと緊張の差
素振りではリラックス、本番では「当てたい」と力んでしまう。 - 原因② ボールへの意識が強すぎる
ボールに気を取られると体が止まり、スイングが小さくなる。 - 解決策
素振りの段階で「実際にボールを打ち切ったイメージ」まで持つこと。素振りを“仮想ショット”に変える意識が効果的です。
効果的な素振りの種類
状況に応じて素振りの種類を使い分けましょう。
- スローモーション素振り
スイング軌道や体の動きを確認。普段気づけないズレを修正できます。 - 本気素振りを1回
本番と同じテンポ・リズムで1回だけ行う。余計な不安を増やさず、集中力を保てます。 - 球筋イメージ素振り
フェードやドローなど、狙う弾道を想定して振ることでショットの再現性が高まります。
素振りをしないとどうなる?
素振りを省略してしまうと、こんなデメリットがあります。
- 毎回リズムがバラバラで再現性が下がる
- ミス後の悪いイメージを切り替えられない
- 緊張した場面で力みに負けやすい
特にプレッシャーのかかる場面ほど、素振りの効果は大きくなります。
素振りの落とし穴
「素振りすればいい」というものではありません。
- ダラダラと回数を重ねる → 集中力が切れる
- 意識のない素振り → 準備運動と変わらない
- 確認ポイントがない → 本番につながらない
👉 ポイントは「目的を1つに絞る」こと。
例えば「今日はリズムを確認する」「今日はトップの位置を意識する」と決めるだけで精度が変わります。
プロゴルファーの素振りルーティン例
プロも素振りをルーティンに組み込んでいますが、やり方は人それぞれです。
- 松山英樹選手:何度も素振り
入念に体の動きを確認し、1打ごとに再現精度を高めるスタイル。 - タイガー・ウッズ:1回のみ
シンプルにリズムを整え、余計な意識を排除するスタイル。
プロでも真逆のアプローチを取っていることからわかるように、大切なのは「自分に合ったルーティン」を確立することです。
初心者と上級者の素振りの違い
- 初心者
「当てる意識」が強いため、素振りが形だけになりがち。
→ リズムや振り抜きを意識すると効果的。 - 上級者
素振りで球筋や弾道を具体的にイメージし、本番とのギャップを小さくしている。
→ 素振りが“ルーティンの一部”として定着している。
練習場とコースでの素振りの使い分け
- 練習場
フォームや体の動きを細かく分解しながら確認。修正に向いています。 - コース
ショット直前は「イメージ定着」が中心。1〜2回の素振りで十分です。
練習場のように何度も振ると、かえって迷いが出てしまいます。
まとめ
素振りは「確認作業」であり、ルーティンとして取り入れることで力みを防ぎ、ショットの安定性を高めます。
プロのように多めにするか最小限にするかは人それぞれ。大切なのは「目的を持ち、自分に合ったやり方を習慣化すること」です。
数をこなすのではなく、意味のある素振りをする。
それだけで、100切りに一歩近づけます。
短期間でゴルフ上達するならこちらがお勧め↓

コメント